ヴォコーダー(英:vocoder)とは、シンセサイザー(の機能)の一種である。エフェクターとして提供される場合もある。
マイクなどで吹き込んだ人間の声を元に、いわゆる「ロボットボイス」「ハーモニーシリーズ」と呼ばれる音を生成する。
人間の声に対してスペクトル分析を行うと、「フォルマント(英:formant)」と呼ばれる周波数帯のピークがみられる。ヴォコーダーは元となる音声信号を、入力された声のフォルマント特性に近付けて出力する。その結果、上記のようなユニークな音が得られる。
ヴォコーダーが使われている例の代表としては、(初版編集者の趣味の範囲だと)イエロー・マジック・オーケストラの「TECHNOPOLIS」、ササキトモコによるアイドルマスター シンデレラガールズ楽曲「アタシポンコツアンドロイド」、ポップンミュージック収録曲、iconoclasmの「Votum stellarum -forest #25 RMX-」などが挙げられる。特にTECHNOPOLISにおいてヴォコーダー黎明期の名機、Roland VP-330が使用されていることは特筆に値するだろう。
近年発売されているシンセサイザー(2016年10月現在ではRoland JD-Xi、KORG microKORGなど)でもヴォコーダー機能が搭載されている。DAW用エフェクターではg200kg氏の開発する国産フリープラグイン「Vocovee」やDAW「FL Studio」に付属する「Vocodex」などがお手頃である。
ロックバンドBon Jovi(なかやまきんに君の「マグマ中山」ネタで流れるアレ)が使っているのは「トーキング・モジュレーター」なるもの。これは「アンプの入った小箱にチューブが刺さったやつ」という代物であり、演奏するギターやキーボードを筐体に繋げて使う。実際に演奏する際にはチューブ部分をくわえ、口腔内の動きで響きに変化を付ける。あとは普通のボーカル用のセッティングと同様に口から出る音をマイクで拾って、煮るなり焼くなり。
PerfumeやCAPSULEなど、中田ヤスタカによるユニットでよく耳にする「ケロケロボイス」は、Antares社「Auto-Tune」やCelemony社「Melodyne」などに代表される「ピッチ補正エフェクターを極端な設定でかけた際に得られるサウンド」である。受ける印象は近いものの全く別の機構から生まれていることに留意する必要がある。
掲示板
掲示板に書き込みがありません。
急上昇ワード改
最終更新:2025/06/15(日) 05:00
最終更新:2025/06/15(日) 05:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。