霧島ロミンとは (キリシマロミンとは) [単語記事]

霧島ロミンとは、アニメ『遊☆戯☆王SEVENS』に登場するキャラクターであり、同作のメインヒロインである。

概要

ゴーハ第7小学校5年1組所属。主人公である王道遊我のクラスメイトであり、同じく小学5年生。遊戯王初の小学生ヒロインである。
なおデュエリストではないヒロインとしては真崎杏子、観月小鳥に続き3人目であり、2作ぶりの非デュエリストヒロインである。
ただしほとんどしなかった2人と違い、OPではデュエルディスクを装着しているため、これからデュエリストになるヒロインである可能性が高い。遊戯王では珍しい例である。

成績優秀であり、スポーツ万能であり、大人気小学生バンド「ロアロミン」のギタリストでもあるスーパー小学生。
どこか大人びており、クール系な印象を持たれるが、感情自体はよく表に出す。
だがデュエルモンスターズに関しては本人はデュエリストではないようであり、興味がないと度々言っているようだが、「デュエルのことならデュエルで決着をつければいい」など遊戯王でよくあるデュエリスト脳はあり、デュエルのルール自体はアドバンス召喚の基準を知らなかったなど初心者な様子を見せていたが、他のデュエルの知識自体はそれなりに知っているようにも取れ、そして度々遊我たちをスマホで盗撮することもあり、謎に包まれている。

後述の理由で監視していたとは言え、遊我達と共に行動する時は質問にも答えられる範囲で真面目に答えたり、新聞部での騒動のデュエルで真実バクローが敗北した時はしっぺ返しのような敗北のインタビューを真似る等、付き合いは良く仲間想いの優しさを持っている。また、蒼月学人と共にツッコミ役も担う。

一見、何一つ欠点の無い完璧超人に見えるが、一般常識には少々欠けており、特に料理の腕前は爆発を起こす程に壊滅的。だが、極稀に偶然美味しいものが出来てしまう為、本人はそれを自覚していない。因みに、ロミン自身も上城龍久（ルーク）と並ぶ食いしん坊である。
一方で、女の子らしい一面も持ち合わせており、歴代ヒロインの中では杏子や小鳥と並んで私服のバリエーションが多く、オシャレには気を遣っている事が窺える。
また、可愛い系のモンスターやぬいぐるみ等に目がなく、ルークが「ルーク部」を立ち上げた際には、部室から手乗りドラコのぬいぐるみ（後に「手縫いドラコ」という名称でカード化された）をどさくさに紛れて持ち帰っている。

バンドをやっているものの、ロミン自身は音痴である。
物語序盤は、同じバンドメンバーであり従兄弟でもある霧島ロアにその点を弱みとして握られており、音痴である事を秘密にする代わりに彼の言いなりになっていた。遊我達に近付いてスパイ活動していたのもロアの命令によるものであり、ガクトの歌に対するカイゾーの「オンチデス」にショックを受けていたのも、「歌はNG」と頑なに拒否していたのも、自身が音痴である事を知られたくなかったからである。
その後、七冥館でのデュエルを経て遊我達と和解したものの、遊我に音痴である事を見抜かれる形であっさりバラされてしまった。
後にゴーハ・ユウガによる「死者蘇生」の儀式により記憶封印を受け、ラッシュデュエルの事を忘れてしまった際には、憧れのギタリストであるプリンセスGのプロデュースの元、ソロデビューまで漕ぎ着けており、その時点では弾き語りを披露出来るまでに歌唱力が向上していた（なお、ソロデビューはプリンセスGとのデュエルを経て、一旦白紙に戻している）。

プリンセスGから貰った「彩光のプリマギターナ」を宝物として持っており、デュエルを始めた動機も「プリマギターナを使ってデュエルしてみたいから」と言うのが大きい。だが、これまで自分から始める事ような切っ掛けが無かったようで、遊我の煽りと誘いに乗っかる事によってデュエリストデビューを果たした。
当初はデュエルそのものが未経験であり、アドバンス召喚の細かい仕組みやリリース、魔法・罠カードをセットする意味すら知らなかったが、説明された事は一度で理解し、ラッシュデュエルに於けるドローフェイズのシステムを考えて、敢えて手札を減らしておく等、初経験ながら知的なプレイングを披露した。
初心者ながらデュエルの才能は天才的と評される程で、ガクトの戦術を参考に「大貫通！！」をデッキに投入したり、ゴーハ・ユウカ戦ではルークによって無理矢理デッキに投入させられた「ドラゴンズ・ロック・クローザー」を使いこなしたりと、柔軟性も持ち合わせている。
一方で、ラッシュデュエルそのものが初心者である為、知識が無い事もままある。その為、「ロミンがルールに関する疑問を発し、それにガクトが答える」というやり取りが度々見られた。
遊我との初デュエル時は普及型デュエルディスクを使用してデュエルを行っていたが、七冥館でのガクト戦以降は遊我が発明したギター型デュエルディスク「デュエルギター」を用いてデュエルを行っている。

余談だが、彼女の苗字である「霧島」は武藤（むとう）も読めるようになっている。

ガマンが限界！

「ロッケンロォォォォォル！！」

上記にもある通り、ロミンは食いしん坊キャラであり、お腹が空き過ぎる等の要因で我慢が限界に達すると、周りがドン引く程に狂暴化する。
この状態になると瞳が赤くなり、デュエルタクティクスが飛躍的に上昇する為、実力者であるロアからも「最強のデュエリスト」と称されている（現時点でこの状態のロミンを下したのはデッキの相性が悪い巻寿司子のみ）。
この状態の正式名称は不明だが、ゲーム『最強バトルロイヤル!!』では「覚醒ロミン」、アプリ『デュエルリンクス』では「腹ペコロミン」と呼ばれている。

重騎デュエルクラブとの戦いの後、プリンセスGがラッシュデュエルの問題でゴーハ社から解雇された事を知り、一時は自分もラッシュデュエルを辞めると宣言し、最後の相手として遊我にデュエルを申し込む。そのデュエルの中で、プリンセスGプリ崎ギブ美が彼女のデッキを拾った際、密かに忍ばせていた「CAN:D」から好きな事を諦めない心が夢へと繋がる事を知り、今までの「我慢」から「我儘」な自分でいると決意。デュエルに勝利した後、ラッシュデュエルを辞める事をやめると遊我達に伝えた。
ただし、我慢限界モードが消えた訳では無く、空腹時に何も食べれない状況を強いられると覚醒してしまうのは変わらない。

この性質は次回作『遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!』に登場するロミンの先祖と思われる霧島ロヴィアンも持っており、許しがたい物事に直面すると、ロミンと同様に「ガマンが限界」状態となる。

使用カード

楽器やバンドをモチーフとしたサイキック族を主体としたデッキ。アニメでの純サイキック使いは『遊☆戯☆王5D's』に登場したディヴァイン以来2人目である。

邪魔する奴を子守歌で寝かしつけ、自分のライフポイントを操作し、エースカードの力を発揮する。ライフどころかデッキも自分から削っていく様は、命を燃やしてオーディエンスを湧き上らせるロックンローラーそのもの。効果を封じられても守備力0のサクラを押し付け、貫通効果を付与したメンバーでゴリ押す。
「彩光のプリマギターナ」で自分の命を燃やして味方モンスターを盛り上げ、自分から窮地に追い込んだ所で「砕光のエスパレイド」の効果で相手モンスターをブッ潰す。エースカード含めて大体のモンスターが守備力0なのも特徴。
可愛い顔をしながらも、一歩間違えれば自滅しかねないピーキーなデュエルで過激にキメる。