概要
父Rockfella、母May Wong
父Rockfellaは父が大種牡馬ハイペリオン、母に英牝二冠馬ロックフェルという血統。現役時代はわずか3勝と振るわなかったものの、種牡馬入りして大成功。直系父系は既に衰退しているが、ハイペリオン系らしく母系にはまだ残っている。産駒はチャイナロック以外にもゲイタイムが日本に輸入されており、こちらも二年連続で日本ダービー馬を出し、当時のリーディング上位に名を連ねている。
チャイナロックは現役時代は英仏で走り、戦績は25戦7勝。G1勝ちはなく、イギリスで1年供用された後日本に輸出された。
と、現役時代の戦績は平凡であったのだが、これが種牡馬としては大成功。
代表産駒が当時のアイドル馬だったハイセイコー、スプリントからステイヤーのレースまで勝ち、アメリカ遠征も敢行したタケシバオーと言えばそのすごさもわかるというもの。
ハイセイコーが活躍した1973年にはリーディングサイヤーにもなっており、ノーザンテースト以前における大種牡馬の1頭である。
産駒の特徴
馬体がよく、その見た目に見合う丈夫な馬を出す傾向があり、回復力と持続性のあるスタミナを武器にしていた。そのためダートは大得意で、芝を走る一流馬でさえダートも当然のように走る傾向にあった。
が、さすがにスタミナ型の種牡馬がメインで活躍できたのは当時が既に最後の時代になりつつあり、その影響かスタミナ型の代表馬が多かった本馬の後継種牡馬は振るわず、ハイセイコー(二冠馬カツラノハイセイコなどを輩出)が多少成功した程度で、他にまともな活躍馬が出たのはタケシバオーぐらいである。ちなみにほぼ同時期に日本で活躍した種牡馬で今も父系が残っているのはテスコボーイ系ぐらいであり、そのテスコボーイ系もサクラバクシンオーを最後に成功した種牡馬が出ておらず、父系は滅亡寸前である。
チャイナロックの直系父系は既に残っていないが、チャイナロック自身は母系に入ってスタミナを補強する傾向があり、牝系では今も名前が残っている。
プレイボーイ?
本馬はすごく性欲があったらしく、また牝馬を発情させるのも非常に上手であり、発情役の当て馬を必要としなかった。さらに受胎率も高く、ほぼ晩年まで6割以上の受胎率を誇った。さらに本馬は非常に見た目が派手であり、まさにサラブレッド種付け界の伊達男ともいえた。
血統表
Rockefella 1941 黒鹿毛 |
Hyperion 1930 栗毛 |
Gainsborough | Bayardo |
Rosedrop | |||
Selene | Chaucer | ||
Serenissima | |||
Rockfel 1935 鹿毛 |
Felstead | Spion Kop | |
Felkington | |||
Rockliffe | Santorb | ||
Sweet Rocket | |||
May Wong 1934 栗毛 FNo.2-d |
Rustom Pasha 1927 黒鹿毛 |
Son-in-Law | Dark Ronald |
Mother in Law | |||
Cos | Flying Orb | ||
Renaissance | |||
Wezzan 1924 栗毛 |
Friar Marcus | Cicero | |
Prim Nun | |||
Woodsprite | Stornoway | ||
Wood Daisy | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Bay Ronald 5×5(6.25%)、Cyllene 5×5(6.25%)
関連項目
- 3
- 0pt