ニコ動ランキング改変2019とは、2019年6月中に予定されているニコニコ動画のランキングおよびそれに関連するカテゴリタグ・ニコニ広告等の仕様変更である。
概要
簡潔に述べると、
- ニコニ広告のポイントがランキングに反映されなくなる
- カテゴリグループ・カテゴリタグが「ジャンル」・「人気のタグ(旧称:代表的なタグ)」に移行
- 現在の通称「将棋盤」ランキングがカスタムランキングに
- 再生数・コメント数・マイリスト数ランキングが廃止、総合ランキングのみに
- ランキングの計算式の変更
といった点が挙げられる。
詳しい運営側からの発表はニコニコインフォとニコニコ窓口のQ&A
に掲載。また、6月20日にも続報
が出された。
ここではそれらの内容を簡潔に述べる。
ニコニ広告のポイントがランキングに反映されなくなる
これ以前はニコニ広告の数値がランキングに反映されていたが、新ランキングでは反映されなくなる。その代わり、ランキング内に一定間隔で広告された動画が割り込むことになる。各ジャンル(詳しくは後述)・タグで一番広告ポイント数が多い動画は、ランキングの一番上の「スペシャル広告枠」に表示される。
ランキングは従来の再生数・コメント数・マイリスト数のみの計算式で表示されるので、視聴者は広告と合わせてコメントやマイリストを活用するとランキング掲載につながってくる。
カテゴリグループ・カテゴリタグが「ジャンル」・「人気のタグ」に移行
運営側が設置した「ジャンル」内で、1ヶ月ごとに利用度(≒投稿者がタグロックした数や視聴者の検索数などが影響)が多いタグが「人気のタグ」として表示される。そして、「ジャンル」「人気のタグ」のランキングをそれぞれ形成することができる。
ちなみに、人気のタグの利用度が低くなれば他のタグと入れ替わる。旧カテゴリタグについては半年程度はジャンル内で利用度とは関係なく「人気のタグ」として選出され続けるが、それ以降に利用度が低くなった場合はランキングの形成ができなくなるとされていた。なお、1年程度経った2020年5月時点でも旧カテゴリタグは利用度とは関係なく残っている。
動画の視聴の際は…
ランキングのトップの上のところには「ジャンル」の一覧のみが表示されているのでわかりにくいが、そのジャンルの下位に従来カテゴリタグであった「VOCALOID
」「バーチャル
」「東方
」が「人気のタグ」として入っており、各ジャンルのページ
からアクセス可能。どのジャンルでどのようなタグが人気のタグになっているのかについては、詳しくは「現行の人気のタグ一覧」を参照。
ただし、これらのランキングは正確には「ジャンル」でフィルターされた上で表示されている。「東方」タグを例にすれば、ゲームジャンルの東方ランキングには「ゲームジャンルに登録されており、かつ東方タグがロックされている動画」だけが表示される。
つまり、ほかのジャンルに登録されている東方タグの動画は表示されない。すべて表示する場合は、プレミアム会員が使えるカスタムランキングのタグ登録機能でランキングを作るか、タグ検索の「人気が高い順」検索(=最近のマイリスト登録数順)で擬似的なランキングを作ることが必要となる。
また、プレミアム会員がカスタムランキングで好きなタグを登録する場合、そこに表示される動画は「投稿者がそのタグをロックしている動画」に限られる。「もっと評価されるべき」「人類には早すぎる動画」など、主に視聴者が付けるタグの場合はうまく機能しないので、こちらもタグ検索の「人気が高い順」検索を活用することをお勧めする。
ちなみにランキング上部の「全ジャンル」を押すと従来の一列総合ランキングが表示可能。
動画の投稿の際は…
従来の動画にはカテゴリタグから判断されたジャンルが自動で付与されているが、意図しないジャンルが付与されている場合は投稿者側で変更が必要だった。どのカテゴリタグにどのジャンルが付与されているのかについては「ジャンル」の記事に掲載されている。
また、2019年3月11日以降の投稿動画でジャンルを未設定にしていると、各ジャンル・人気のタグのランキングに載らない状態になるので、(意図してジャンルを未設定にしているのでなければ)こちらも確認してジャンルを設定する必要がある。
現在の通称「将棋盤」ランキングがカスタムランキングに
3月11日時点での発表では、将棋盤の縦列が6列から5列に減少する。6月20日の発表によると、列の数自体は変わらない。その代わり、ユーザーが「ジャンル」を一列に複数選んで自分の好みのランキングを作ることができるようになった。さらに、プレミアム会員はジャンルに加え、自分の好きなタグからも選ぶことができるようになった。各ランキングの列では公式アニメなどのチャンネル動画を除外することも可能となった。
ただし、右1列のみは「話題」として運営が選んだ流行タグのランキングを固定して表示する。また、5列を変更できるのはプレミアム会員であり、一般会員がカスタマイズ可能なのは1列のみ。
再生数・コメント数・マイリスト数ランキングが廃止、総合ランキングのみに
再生数・コメント数・マイリスト数ランキングが廃止された。各数値を解析し、工作が容易になることを防ぐためと説明されている。
以前のランキングデータはすべて公開が続けられるが、これ以降は新ランキングのデータが提供される。詳しくはこちらを参照。
ランキングの計算式変更
従来のランキングの計算式が変更された。どのような計算式になるのかは公表されていないが、この計算式の変更の結果、工作動画はランキングに非常に上がりにくくなった。
これに伴い、変更前のランキングとの互換性が無くなった。つまり、変更前表示されていたカテゴリタグ内での「過去○位」が表示されなくなり、新しい「人気のタグ」内での「過去○位」が表示されるようになった。
また、工作の防止のため、現在のランキング横に表示されている「+○○pt」の数値が秘匿された。当時は「再生数・コメント数・マイリスト数が表示されなくなる、あるいはリセットされる」と誤解した人が多かったが、そういうわけではない。
今回の発表に対する利用者の対応
今回の変更については、発表の生放送のアンケートでは50%以上が「とても良かった」と答えている。一方で、ブロマガ等では批判が複数投稿されていた。
- 1ヶ月ごとに入れ替わる「人気のタグ」の不安定さ、実質的なカテゴリタグの廃止であるという意見
- 「ジャンル」の名称・範囲の不適切さ
- 再生・コメ・マイリスの数値が取得できなくなることによる、ランキング動画への影響
- カスタムランキングが機能するのかどうか(「話題」に適切な動画が選ばれるか、など)
- ランキングのカスタマイズ化による一体感の喪失
- 運営側からの周知不足
などが主な批判点だった。また、広告のランキングへの影響が無くなることについてはTwitterを中心に批判意見が出た。
一方で、今回の改変を受け入れている人はわざわざブロマガに文章を投稿したりはしないだけで、かなり肯定意見が多いという声もあった。また、先ほどの批判点の中にはニコニコ窓口のQ&Aで運営からの回答が出ているものもあるので閲覧を推奨する。
6月26日に実施後、ランキングの機能をほめる意見がある一方、主な批判点として「見づらい」「列を減らしたい」「カスタムランキング内で全ジャンルを表示できるようにしてほしい」といったものが見られた。
詳しくはブロマガ等で「ニコ動ランキング改変2019意見リンク」を検索すること。
関連動画
関連生放送
左側の運営生放送は無期限タイムシフト視聴可能。つまり、いつでも見られる。
関連リンク
関連項目
- niconico(く)
- ランキング
- ニコニ広告
- ジャンル
- 人気のタグ(旧:代表的なタグ)
- カスタムランキング
- ニコニコ動画カテゴリ検討Slack
今回のランキング変更の際、運営が参考にしたと思われる利用者間の意見交流所。ここに挙げられているものに類似したアイデアが出ている。一方で、ここから断片的、恣意的に意見を抽出しているという批判も一部にあった。
- 8
- 0pt