ワンアンドオンリー単語

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ワンアンドオンリーとは、2011年産の日本の競走馬である。2014年の日本ダービー馬。

主な勝ち鞍
2013年:ラジオNIKKEI杯2歳ステークス(GIII)
2014年:東京優駿(GI)、神戸新聞杯(GII)

概要

父：ハーツクライ、母：ヴァーチュ(母父：タイキシャトル)
馬主：前田幸治、生産牧場：ノースヒルズ、管理調教師：橋口弘次郎
馬名の由来は「唯一無二」の意。

2歳時

デビュー時はそれほど期待されておらず、調教も悪かったため小倉でのデビュー戦は10番人気であった。レースも後方から見せ場なく12着に惨敗した。

続く2戦目は13頭中13番人気と最低人気だったが中団から脚を伸ばして2着確保、ちなみにこの時の本馬の複勝払い戻しは4090円であった。3戦目で初勝利を挙げた。

4戦目となったオープン戦、萩ステークスでは大外からよく追い込むも勝ち馬からハナ差の2着に敗れる。

重賞初挑戦となった東京スポーツ杯2歳ステークスでは差し脚質の同馬にとっては辛い前残りの展開となり6着に敗戦した。

しかし続くラジオNIKKEI杯2歳ステークスでは鞍上にクリストフ・ルメールを迎えると中団から抜け出して快勝。重賞ウィナーとなって2歳時を終えた。

3歳時

重賞ウィナーとなっても本馬の評価は高くなく、一部ではその対戦相手の多さからものさし馬扱いされていたこともあった。実際3歳時の初戦となった弥生賞では重賞勝ち馬が本馬一頭しかいなかったのにも関わらず4番人気であったことからその評価の低さが伺える。またダービーまでは横山典弘騎手とコンビを組むことも発表された。

その弥生賞では先に抜け出して独走状態に入った1番人気トゥザワールドを猛追し、最後は馬体を合わせてゴール。首の上げ下げでハナ差敗れたものの今回繰り出した末脚でようやく本馬はファンからクラシックの有力候補の1頭として認識されるようになった。

クラシック第1戦目となった皐月賞では4番人気に支持される。枠は最内1番枠であったがここで鞍上横山典弘は最後方待機という作戦をとった。4コーナー過ぎから徐々に進出し大外から追い込むも直線の短い中山では厳しかったか4着に敗れる。しかし最後の末脚は直線の長い府中でこそを感じさせるものがありダービーに向けての期待は更に高まった。

本馬を管理する調教師橋口弘次郎はダービーへ特別な思いがあったのは間違いない。90年のツルマルミマタオーでダービー初挑戦からダービーに19頭挑戦させたものの勝利を手にした馬はいなかった。しかし2着はダンスインザダーク、ハーツクライ、リーチザクラウン、ローズキングダムと4回経験しており、ダービーまであと一歩のところまで迫った馬は多かった。また橋口にとっては2年後が定年であり残された時間は少なかった。

そして迎えたダービー本番、1枠2番という内目の偶数枠という絶好枠をゲットした本馬は皐月賞馬イスラボニータ、同2着馬トゥザワールドに次ぐ3番人気に支持された。一部では皐月賞最後の末脚をフサイチホウオー(とかいうネタ馬)と比べる人もいたがゲートが開くと好スタートから今までとは打って変わった先行策を採る。道中で大逃げを打ったエキマエの競走中止やトーセンスターダムが内ラチに激突するなどアクシデントがあったが最後の直線、先に抜け出したイスラボニータをゴール前で半馬身競り落とし橋口師に初のダービーをもたらした。鞍上横山典弘にとっては2009年のロジユニヴァース以来のダービー2勝目。また生産牧場ノースヒルズは前年のキズナに続くダービー2連覇。なお、このダービーは皇太子徳仁親王(当時。令和の天皇陛下)の台覧競馬として行われたが、偶然が必然か、徳仁親王、ワンアンドオンリー、横山典弘、前田幸治、この3人と1頭の誕生日は全て2月23日(それぞれ1960年、2011年、1968年、1949年)。このため、誕生日をサインとして予想した競馬ファンもいた。

ダービーを制覇し、ダービー2着続きだった橋口厩舎に念願のダービータイトルをもたらしたワンアンドオンリーだったが、その後は苦戦が続いた。次戦の神戸新聞杯は勝利をおさめたが、これが最後の勝利となってしまった。6歳まで走り続けたが、最終的に残した戦績は33戦4勝。神戸新聞杯以後に馬券に絡んだレースも2015年のドバイシーマクラシックのみ(3着)。2017年ジャパンカップで敗退したのを最後に引退し、アロースタッドに種牡馬入りすることになった。

血統表

ハーツクライ 2001 鹿毛	*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛	Halo	Hail to Reason
			Cosmah
		Wishing Well	Understanding
			Mountain Flower
	アイリッシュダンス 1990 鹿毛	*トニービン	*カンパラ
			*Severn Bridge
		*ビューパーダンス	Lyphard
			My Bupers
ヴァーチュ 2002 鹿毛 FNo.A4	*タイキシャトル 1994 栗毛	Devil's Bag	Halo
			Ballade
		*ウェルシュマフィン	Caerleon
			Muffitys
	サンタムール 1996 鹿毛	Danzig	Northern Dancer
			Pas de Nom
		*アンブロジン	Mr. Prospector
			*バラダ

クロス：Halo 3×4(18.75％)、Northern Dancer 4×5(9.38％)

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関連項目

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