本名:内藤栄子
概要
内藤武宣と竹下登の次女との間に生まれる。父は「毎日新聞政治部記者⇒竹下登秘書」という経歴の持ち主である。上の弟は一般人ではあるが、下の弟はDAIGOと只ならぬ血脈である。その上、2016年には女優の北川景子が義妹になった。
13歳からマンガを描き始め、いとこ(金丸信の長男・康信と竹下登の長女の娘)に吹き込まれ、初同人イベントでBL同人誌を手にしたことがきっかけでBLに覚醒、同じ頃から同人イベント参加を開始。大学時代のバイトをきっかけに新書館へ入社、編集者として働く一方で本格的に同人誌執筆を開始。編集者時代にはなるしまゆりやつだみきよ(又の名を蔵王大志)を推薦、商業漫画家への道を進むきっかけを作った。
漫画家へ専念する為に入社3年目にして契約社員となる。そして、商業誌デビューを期に正式に退社、専業漫画家として多忙な日々を送るようになる。主な著書は『世紀末プライムミニスター』『トレイン☆トレイン』など。
内藤家
前述でも少し触れたが、影木の祖父は第74代内閣総理大臣を務めた竹下登、下の弟はDAIGO、金丸信とも親戚関係と育ちの良い女性である。
だが、そんな彼女もDAIGOはともかく、祖父のことに関しては当初、あまり触れられたくなかった。というのも、BLを書いていたからというのもあるが、地力で評価されたいという想いから公表を避けていた。しかし、皮肉にも総理大臣というテーマを扱った自身の代表作『世紀末プライムミニスター』第4話を書き終えたタイミングで某週刊誌に自身と祖父の関係をすっぱ抜かれてしまう。取材は受けたものの、本人は快く思っておらず、取材を契機に、今後、作中に盛り込もうとしていた政治ネタを取りやめるハメになった。以後、「トリビアの泉」や「世界バリバリ★バリュー」出演まで吹っ切れるのに時間を要する。
弟のDAIGOは逆にDAIGO☆STARDUST時代から自著で公表しては、あとがきなどで応援していた。仲の良い姉弟であるが…子供時代はそれほど交流が無く(大学時代、当時小学生だったDAIGOにドラクエのデータを抹消されたことは覚えている)、今も土6大好きな姉にDAIGOが該当時間にうっかり電話をかけてしまう(土6に電話かけるなと注意したにもかかわらず)、歌詞を書き始めた当初のDAIGOに対して歌詞について指南するなどのエピソードがある。
余談だが、『トレイン☆トレイン』ドラマCD化の際には、影木は児玉健一役に黒歴史時代のDAIGOを起用した。更には、蔵王大志との共作『LOVE STAGE!!』やスピンオフ作品『BACK STAGE!!』では弟をモデルにしたキャラ、瀬名聖湖を登場させていている。当然、声優として起用する際にはDAIGOを使うことを本人には普段から伝えていた。
北川とはすでにケイコと呼ぶくらいに仲は良好…なのだが、ヲタと女優が仲良くできるのか、心配の声もあったという。
つだと影木
公私共にパートナーとしてつだみきよがおり、彼女も影木にとっては欠かせない存在である。前述の通り、編集者時代につだを見出したのは彼女であり、その前後につだが影木宛にファンレターを出したことがきっかけで交友が始まったという。現在でもつだのマネージャーのように接することがあり、風貌も姉妹の様になったとのこと。
また、つだの代表作の一つである「革命の日」の続編を作るきっかけとなったのが影木と大量のクレームファンレターであった。つだと影木の電話で生まれたのが、後に「プリンセス・プリンセス」の主要キャラにもなる豊実琴であった。
現在は『春夏秋冬』や『恋愛遺伝子XX』といった百合作品を共同で手がけている。
そして、影木栄貴×蔵王大志名義の作品『LOVE STAGE!!』がアニメ化された。
その他
- 契約社員となったきっかけは実を言うと漫画を描く時間が取れなくなったため。当初は正社員としてがんばっていたが、このときの成績が良かった故に頼られ、時間が取れなくなってしまった。その為、両親や会社と相談して契約社員にしてもらったという逸話がある。
- 契約社員となった理由の一つに「本当は編集者として優秀な影木を手放したくなかった」という新書館側の事情もあった。だが、漫画家としても戦力になると考えて契約社員案を提示したという。
- 新書館契約社員時代、デビュー作を上司に見せたら好評価を得るも、「身内の欲目があるかも」と不安になった影木はビブロス、角川書店、ソニー・マガジンズに持込を敢行。さすがにビブロスではあまりいい評価を得られなかったものの、角川からは好印象を抱かれ、ソニー・マガジンズにいたっては漫画家としてヘッドハンティングされかけた(2時間は説得されたとのこと)。結局はバイト時代からお世話になっている新書館のマンガ賞に応募、入選して同社からデビュー。
- 編集者経験者ゆえに、インタビューにて「締切から入稿のアレコレから、出版界の裏側も全部わかってるので、やりにくいこともあります(笑)」と言われてしまった。当然、制御できる人という制約が出来てしまっているので担当は元上司だったりする。
- 弟のDAIGOがブレイクするきっかけとなった『世界バリバリ★バリュー』にも出演した影木だが、当初は自身がメインであった可能性を提示されたことに加え、当時は前歯に虫歯があったこともあり、出演をためらった(大殺界というのもあったようだが)。
- 『トリビアの泉』出演時、テレビ放送時の言葉は全てカンペであった。しかも、撮影はオンエアー3日前。
- DAIGOがブレイクしてから、一度だけFRIDAYされた(記事の内容は弟と焼肉に行ったよというほのぼの記事)。
しかし、このときはノーメイクだったことを非常に悔やんだ。 - 本名は祖父がつけたものである。その由来は母曰く「多分、田中角栄と佐藤栄作から」
- 生まれて初めて帰った家が官房長官公邸(生まれた当時、竹下氏は内閣官房長官だった)。
- 一度だけ、祖父の選挙を手伝ったことがある。が、この体験で「死んでも政治家の妻にだけはなりたくない」「自分は向いていない」と思った。選挙活動自体は1歳の頃、父が立候補したときに経験済み。
- 竹下総理(当時)のバッシングが激しかった頃、自宅前で竹下登に対するデモ運動が行われた。その前日にデモ主催者からビラを配られ、「デモに参加しないか」と言われた(この時に「ココ私の家なんで」と言い返した)という。デモ当日、影木はデモの様子を玄関前で伺っていた。この時、日本中の全ての人が敵になったように感じたという。
- その為、後に『エイキエイキのぶっちゃけ隊!!』では、祖父とのエピソードを書くのに時間がかかってしまった。
- 祖父らが麻雀に興じている姿を見て育った為、DAIGOも影木も麻雀が打てる。だが、祖母には勝てない。
- BREAKERZの楽曲『BAMBINO ~バンビーノ~』の歌詞は当初、「少年少女たちよ」みたいな歌詞であったが、影木が「ちょっと待ちなさい、「バンビーノ」て男の子っていう意味だよ。女の子も入れるなら「バンビーナ」も入れなくちゃ」とツッコんだら若造の男の子だけにしようと方向転換してしまった。
- 「Animelo Summer Live 2011 -rainbow-」にて、偶然にも代永翼に出会う。この頃から瀬名泉水役に起用しようと考えていたようで、「今書いている作品(LOVE STAGE!!)に代永さんにピッタリのキャラ(泉水)がいて、もし、今後展開がありましたらよろしくお願いします」とちゃっかりオファーしていた。
- ちなみに江口拓也を一条龍馬役に選んだのは土下座が上手そうだなと思ったから。かっこいい部分だけでなく、ヘタレな部分も演じてくれそうという思惑が理由に繋がっている。
- 2022年7月、50歳にして結婚したことを発表。旦那様は1歳年上で宇宙世紀のガンダム好きな優しい人だそうで、当日は高輪プリンスホテルで桂由美(影木とその母と同じ共立女子学園の出身という縁がある)の手によるウェディングドレスを着て写真を撮り、その後家族で食事会をすませただけに留まったものの、婚姻届の証人になった義妹の北川景子は晴れ姿を見て泣いて喜んでくれたという。一方でDAIGOは祝福しつつも夫に「姉のどこが良かったんですか?」と尋ね、上の弟にいたっては「全力で土下座してお詫びしないと」と言う始末。なお、DAIGOによれば「姉は漫画ですが、今後も作風は変えないみたいです」とのこと。
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関連項目
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