HINAinaHINAとは、COMP氏制作の東方GTA動画作品の1シリーズである。
ストーリー概要
東方Projectのキャラクター、「鍵山雛」が主人公となる作品。
百物語の会が行われた帰り道、雛は突如として外の世界に迷い出てしまう。
迷い出た地Los Santosは、多数のギャングが闊歩する、美しくてうらぶれた世界だった。
見知らぬ土地で孤軍奮闘する彼女だが、果たして無事に幻想郷に戻ることはできるのだろうか?
特徴や見所
動画本編となる「ドラSide」、本編のメイキングや各種小ネタを詰め込む「バラSide」に分かれているのが大きな特徴となっている。
ドラSideで物語を進行させ、バラSideでその回のメイキング・裏話・雑談を行う、というのが通例スタイル。
【ドラSide】
百物語が何らかしらの形でストーリーに関わってくる※という独特の作風があり、それに合わせて内容もシリアスかつ少しホラー(?)な展開になっている事が多い。とはいえ、全体的に見ればそこまで重い雰囲気ではない。所々お笑い要素が混じっている東方キャラ現代入りの一種、のようである。
(※作者のマイリスコメによれば、それぞれの話に対応した物語が、百物語の会の最中にも語られていたという設定になっているようだ。=この作品も本当に100話まで到達する可能性がなきにしもあらず。)
また、外の世界での雛の協力者として、Grove Streetの面々が登場してくるのだが、GTASAの本来の主人公であるCJが第三者視点でストーリーに関わってくる様子は、かなり新鮮。
【バラSide】
本編と打って変わって、コメディタッチの軽いノリになっている。
複数の東方キャラによる座談会のような形式を採っているが、どうやら各キャラには、進行役の他に、相づち役、ツッコミ役等の役割分担がなされているようで、一種のコントのようにも感じられる。
また、「本シリーズはミステリである」と紫が述べ、視聴者へ謎解きを促している。
(解くべき謎が何であるかは視聴者自身が探さなくてはならない)
各種設定
この項では、HINAinaHINAに登場する人物、団体、その他設定について解説する。
なお、ここに記述されている内容は現在アップされている動画の内容に基づくものであり、投稿者自身が編集している=真実、というわけではないことにご留意いただきたい。
人物
鍵山雛
本シリーズの主人公。
外の世界へ迷い出たところをGrove Street Familiesに助けられ、以後は彼らと行動を共にする。
文やBallasを素手で打ちのめすことから、それなりに地力はある模様。また、会話の折に見受けられる言葉の応酬(彼女はこれを「言葉遊び」と呼ぶ)も難なくこなすところから、頭の回転が速く、腕っ節、性格共に強気で自信のあることが伺える。
料理や車の運転を軽々と行う。特に彼女が作った料理はGrove Street Familiesと雛ちゃん救助隊の皆様に好評。車の運転も、「じゃじゃ馬」と称されCJ宅ガレージに放置されていたSuper GTを軽々と乗りこなすなど、相当の腕前。
そのような点にリスペクトを得たためか、Grove Street Families内でも一目置かれる存在になっている。
反面、少々お人好しな部分が災いしてか、頼み事を断り切れない様子。強気な性格も相まって、危機感が物足りなく見受けられることもしばしば。
余談だが、彼女のことはLS住民の大半が知っている模様。
河城にとり
雛の相方(とは文の弁)。
彼女の目の前で雛が消えるところから物語が始まる。
舞台設定上、雛の夢か妄想の中での登場回数が多い。
射命丸文
にとりと雛の友人。
雛とはLSで出会ってから親しくなった(それまでは互いに知人という程度)。
過去、『あるジャーナリストに会うため』LSを訪れているらしく、雛よりは外の世界の価値観に通じている。
雛同様外の世界へ迷い出ていたらしいが、心身ともにギリギリのところを雛に助け出され、以後彼女と共に行動している。
銃と車は並に扱うことができる様子。また、細かい気配りが上手なのだが、時折意味のない方向に頑張る面も見受けられ、その都度雛にツッコみを入れられる。るげへぇっ!!?
八雲紫
スキマ妖怪。ドラSideでもバラSideでも重要そうな、そうでもなさそうな役を務める。
--ドラSide
神出鬼没で、様子を伺っているだけかと思えば突如間近に現れる。だがそれも、外に迷い出てしまった雛や文の事を気に掛けており、心配していることの裏返しである。
現在、彼女たちの力を抑えつける「何か」を探している。
--バラSide
司会進行役を務める。バラSideにおいて司会進行役はボケ役とほぼ同義である。
話の内容が関係ない方向に飛ぶことがよくある。その内容の中には、彼女が代弁しているようなものも見受けられる。
(誰の代弁かはお察しください)
アリス・マーガトロイド
七色の人形遣い。バラSideでツッコみ役を務める。また、稀に寸劇やメイキング時の紹介等を手伝わされる。
頭上の上海人形は時折喋り、そして時折むせる。
チルノ
湖上の氷精。バラSideで濃ゆいネタ拾い、及びラストの質問役を務める。
紫が行った小難しいプログラミングの話にただ一人ついて行った。
眠そう。
東風谷早苗
現人神、も今は昔。バラSideでマルチメディア方面のネタ拾い、及び少々ボケ役も務める。
いつも物騒なものに腰掛けている。常識に囚われてはいけない。
八坂神奈子
山の神。バラSideでご意見番を務める。
言葉を発する回数は少ないが、ひとつひとつの発言にはなかなかの重みがある。
でもご意見番といいつつ普段は首をカクカクしてるだけ。
CJ
本名Carl Johnson。
幻想郷から迷い出た雛達に自宅の一部を貸し与えている。
日頃から割と冷静で落ち着き払っているが、状況によってはかなり悪ノリする。
オカルトが趣味なようで、古今東西問わず造詣が深い。
兄にSweet、妹にKendlがいる。
Sweet
本名Sean Johnson。
Grove Street Familiesのリーダーとして、色々と問題児ばかりなメンバー達をやりくりしている。
メンバー達、或いは雛へのツッコみも的確で素早い。
状況判断や人間観察の眼は的確で、多方面で雛はそのお世話になっている。
弟にCJ、妹にKendlがいる。
Ryder
本名Lance Wilson。
Grove Street Familiesの古参幹部として、Sweetと共にFamilyを切り盛りしている。
Familyの中ではSweetに次ぐツッコみ役でもある(但しボケ役にもなる)。
ヤク中。雛をヤクの売人と勘違いし、一時期は「雛が元大物売人」という噂がFamily内で広まった。
Big Smoke
本名Melvin Harris 。
Grove Street Familiesの古参幹部として、Sweetと共にFamilyを切り盛りしている。
全人類の中で雛に対する愛情表現は一番大きい(と本人は思っている)。
祭り好き。雰囲気が盛り上がってくるとはしゃぎ出す。
OG Loc
本名Jeffrey Cross。
Grove Street Familiesの中では皆から格下に見られている(お調子者、或いはスケープゴート)。
が、Familiyに対する思いは強く、他のメンバーの見えないところで地道に努力を続けている。
他のメンバーの見えるところではおとぼけキャラの仮面を被り続けている。
(その事実を知るのは雛とSweetのみ)
Cesar Vialpando
ヒスパニック系のギャンググループ「Varrios Los Aztecas」のリーダー。
Kendlを巡って長い間Sweetと険悪な状態が続いていた。が、雛の介在によって事なきを得ている。
雛と初対面時、彼女の「言葉遊び」を余裕で受け答えていたところから、彼女同様頭の回転は速い様子。
自機昇格間近、との噂も。
Kendl Johnson
SweetとCJの妹であり、Cesarの恋人。
SweetがCesarと険悪だったため、彼女もSweetと仲の良い状態ではなかった。
が、雛の介在により二人が和解したため、彼女とSweetの仲も普通に戻っている。
1日目、雛がLSへ迷い出たときにいち早く気付き、右往左往する男共を恫喝して雛を助けた。
(#00の後半で、雛の視点でその様子が見られる)
団体
Grove Street Families
Los Santosに存在するギャング。チームカラーは緑。
CJやSweetが所属し、雛や文を助け出したチームである。
全体的におっとりした雰囲気を纏うチームだが、いざというときの結束力は強い。
また、原作と違い、チーム規模は中程度。雛が訪れてからはさらに勢いづいているところがある。
Ballas
Los Santosに存在するギャング。チームカラーは紫。
Grove Street Familiesと敵対しているギャングでもある。
LSにて起こる悪事の大半に荷担している、と言われている。
原作と違い、LS最大の勢力というわけではない。また、雛に負けて以降、下り調子の様子。
Los Santos Vagos
Los Santosに存在するギャング。チームカラーは黄。
Varrios Los Aztecasと敵対しているギャングでもある。
今のところ、シリーズ中に名前以外で出てきている様子はほとんどない。
Varrios Los Aztecas
Los Santosに存在するギャング。チームカラーは青緑。
Cesarが所属するギャングである。
KendlとCesarが付き合いだし、SweetとCesarの関係も平穏になったことから、最近はギャング間での交流も少々増えてきている模様。
現段階でCesar以外のメンバーはほとんど登場していない。
雛ちゃん救助隊
#02にて、有志により結成される一大組織。
チームカラー、規模、シマの位置すべて不明だが、相当な武力と結束力が噂されている。
一説には、敵対したが最後、小国程度ならば簡単に墜とすことができる、という。
だが、行動理念は一貫して雛ちゃんのことを第一に考えている。まさに、真(まこと)の紳士集団である。
警察
街の治安を維持すべく日夜努力を続ける集団。
各々が適度に趣味を持つことで(例:STG、女性)モチベーションを維持し、それと同時に市民との交流も図っている。
そこそこ真面目に仕事をしているようで、雛も一度厳重注意を受けた(駐車違反と落書き未遂による)。
市民からの評価は、おおむね普通(毒とも薬とも言えない)。
その他設定
理
道理、真理、あるいは心理。ここでは、個々人が持つ価値観を指す。
個々の理は集団を成して常識となり、常識を定義して後に世界が作られる(正確には、その理に合う世界が作られる)。
幻想郷において、妖怪という存在や魔力、妖力などは一般常識となるが、外の世界では夢幻(ゆめまぼろし)扱いであり、一般とはとても言い難い代物である。そのため、妖怪や神といった、夢幻と呼ぶに等しい存在はその影響を大きく受ける。
本来は、現代の世の中で妖怪たちが幻想郷の外へ出ること自体が非常に危険なことである(妖怪なんて存在しない、という理に触れれば存在自体を維持できず消えてしまうことがあるため)。
外の世界、LSにて存在を保っていられる雛や文、紫といった面々は、内々に抱える理が比較的強い部類に入る。
「何か」
雛や文、紫たちの能力を抑えつけるもの。形状や存在位置等は不明。
理が複数集まり常識を成して世界を形作る以上、同等の理を有する者が揃えば、その理を軸とした世界が出来るはずである。
(雛曰く、「ミニチュアの幻想郷」)
にもかかわらず、雛が紫と出会ったとき、雛が文と過ごすとき、いずれも彼女たちは能力をほとんど使えないでいる。
それは、この「何か」が存在し彼女たちが力を発揮する事を妨害しているためであり、この「何か」が存在しなければ帰ることなど造作もない、と紫は述べている。
余談だが、紫が僅かながら能力を使えるのは、世界を創造するに匹敵するほどの理を持っているからである。だからこそ、雛や文が自身に会っても能力を扱えないことに疑問を持ち、「何か」が彼女たちの能力を縛り付けているという事に気付くことができた。
Super GT
二人乗り、直列六気筒エンジンを乗せるスポーツカー。ここでは、長い間CJ宅のガレージに眠っていた緑のSuper GTを指す。
Sweetに強引に運転させられ、その走りに気に入って以後、雛の愛車となる。Groveの面々からはじゃじゃ馬と称される。
ナイトラス・オキサイド・システム(Nitrous Oxide System:NOS)を搭載するなど、限界まで加減速性能を向上させている。その反面、テールスライドを非常に起こしやすい。こうなったときのこの車はまさにじゃじゃ馬であり、アクセルを抜こうが入れようがほとんど安定することはなかった(今までの乗り手は自然に止まるのを待っていたらしい)。その点、雛は神懸かり的な勘と反射神経を駆使し、それなりに乗りこなすことができている。
直接のシーンはないものの、文もこの車を運転できる模様。また、作中では一度だけSweetがこの車を運転している。
百物語
ドラSide、#00にて雛たちが行っていたもの。会場は守矢神社となっている。
あまりに暇だった魔理沙が百物語を発案、会場に向かうまでの間その辺にいたメンバーに声を掛けて集めている(参加メンバーが風神録登場のボス達だったのは、妖怪の山を登りつつメンバーを集めたため)。
参加者総勢11名、1人が9つの話を語れば11人×9話で、99の物語が用意されるはずだった。
が、99話目を受け持つ霊夢がその語りを終え、火を消した途端、残っていたもうひとつのロウソクも火が消えてしまう。
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関連項目
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