ディスカバー・ジャパンとは、日本国有鉄道のキャンペーンである。
概要
十河信二第4代国鉄総裁の念願だった東海道新幹線が開業し、在来線特急網の整備を行った日本国有鉄道(国鉄)は大阪万博に備え車両を増備し、万博輸送に対応した。一方で、大阪万博終了後は万博輸送の為に増備した車両が余剰となってしまう事も事実だった。
この為、国鉄は増備した車両の効率的な運用と万博をきっかけに開拓した新規需要の更なる拡大を狙いこの「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンを万博終了後の1970年10月にスタートさせた。
キャンペーンの副題として「美しい日本と私」がある。
全国的に行ったキャンペーンであり、現在も続くテレビ番組「遠くへ行きたい」が開始されるなどし個人需要の拡大に貢献したこのキャンペーンは成功を収めている。
また、このキャンペーンの間に新幹線網が伸びており、山陽新幹線が博多駅まで開業し日本の大動脈が完成している。
この「ディスカバー・ジャパン」終了後には「1枚のキップから」キャンペーンがスタートするも成功せず、当時絶大な人気を誇っていた歌手の山口百恵がテーマソングを歌う「いい日旅立ち」キャンペーンがスタートした。この「いい日旅立ち」では「DISCOVER JAPAN 2」という表記もされていた。また、この後にも「エキゾチック・ジャパン」というキャンペーンが実施され、このキャンペーンソングとして使用されたのが郷ひろみの代表曲の一つにもなった「2億4千万の瞳」である。同曲のサビに「エキゾチック・ジャパン」という歌詞が入っているのはこのため。
国鉄の分割民営化後は共同キャンペーンや会社独自のキャンペーンが多く展開されていく事となるが、2003年にJR西日本がこの「ディスカバー・ジャパン」をリメイクする形で「DISCOVER WEST」キャンペーンを開始。テーマソングには「いい日旅立ち・西へ」を起用するなどしている。
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