新ひだか町(しんひだかちょう)とは、北海道の日高地方にある町(地方公共団体)である。日高郡に属する。
概要
新ひだか町(2024年10月1日時点) | |
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面積 | 約1,147.55km2 |
人口 | 19,885人 |
町の花 | エゾヤマツツジ、ハマナス |
町の木 | エゾヤマサクラ、アオダモ |
隣接 市町村 |
日高振興局 新冠郡:新冠町 浦河郡:浦河町 十勝総合振興局 河西郡:中札内村 広尾郡:大樹町 |
2006年3月31日、静内郡静内町と三石郡三石町の合併によって誕生した町である。この合併により、1000km2を超える広大な町域となり、同時に日高郡も新設された[1]。
当初、合併には新冠町も誘っており、新冠町も加わっていればひだか市として日高地方初の市に昇格する予定であったが、新冠町が抜けたため市への昇格はならなかった。
町の北のほうは十勝地方と接しているが、ここにはカムイエクウチカウシ山をはじめとする日高山脈の険しい山々がそびえており、まともな道は通じていない。したがって、十勝地方に行くには一度日高町に出て日勝峠を越えるか、浦河町に出て野塚峠を越える必要がある。
人口はおよそ2万人(2024年現在)と日高地方で最も多く、振興局所在地である浦河町を上回る。特に静内地区はイオンや業務スーパーなど商業施設がそれなりに揃っており、更にマクドナルドやすき家などの全国チェーン系飲食店に加えて、なぜか手羽先唐揚げで有名な「風来坊」の道内唯一の店舗があったりと、日高地方の経済の中心となっている。過疎化が進行しつつはあるが、それでも下手な市よりはよほど栄えている。
漁業・酪農が盛んで、ミツイシコンブ(俗にいう日高昆布)の主要な産地のひとつ。日高地方の例に漏れず、競走馬の生産も盛んである。日本を代表する馬産地であることにちなんで、町内の一部のホテルでは朝食券が馬券やマークシートを模した遊び心あふれるスタイルになっている。
交通
高速道路
2024年現在、高速道路は開通していないが、日高自動車道が開通に向けて事業中である。
国道
道の駅
- 道の駅 みついし
鉄道
2021年3月31日までは、JR日高本線が通っていて、町内に静内駅、東静内駅、春立駅、日高東別駅、日高三石駅、蓬栄駅、本桐駅が設置されていた。町の中心駅であった静内駅は当駅始発列車が設定されていて、日高本線の運行上の境界駅となっていた。
鉄道の遺構は2025年時点で未だかなり残っており、静内駅はバスターミナルおよびラーメン屋の入った休憩施設として転用されている。
バス
ジェイ・アール北海道バス、道南バスが路線バスを運行しており、町内路線の他、鵡川・苫小牧方面や浦河・様似方面の路線がある。静内から苫小牧へは特急とまも号(ジェイ・アール北海道バス)で約2時間、札幌へは各種高速バスで2.5時間ほどで行ける。
教育
名所とか
馬産
日高の主要な馬産地のひとつであり、数多くの競走馬生産牧場が拠点を構えている。
有名どころの生産牧場を列挙してみると、
- 岡田スタッド(スマートファルコン、タイトルホルダーなど)
- 稲葉牧場(オグリキャップ、オグリローマンなど)
- ケイアイファーム(ロードカナロア、ダノンスマッシュなど)
- グランド牧場(サンビスタ、メイショウダッサイなど)
- 谷岡牧場(サクラチヨノオー、サクラローレルなど)
- 千代田牧場(ニッポーテイオー、ウシュバテソーロなど)
- フジワラファーム(ウイングアロー、レーヌミノルなど)
- 三石川上牧場(カワカミプリンセスなど)
- 飛野牧場(ネームヴァリュー、ロジャーバローズなど)
- 服部牧場(イシノサンデー、ディーマジェスティなど)
- 木村秀則牧場(パンサラッサなど)
等が新ひだか町にある。既に廃業した牧場では、カントリー牧場(タニノギムレット、ウオッカなど)やトウショウ牧場(トウショウボーイ、スイープトウショウなど)もあった。他に静内産の名馬ではテスコガビーやアジュディミツオー、三石産ではトキノミノル、カツラギエース、ヒシミラクルなどがいる。
また主要な種牡馬繋養牧場のうち、アロースタッドとレックススタッドがここにある。両スタッドはお隣さんで、上述の二十間道路桜並木沿いにあり、見学時は両スタッドの見学手続きを一箇所で同時に受け付けている。また、日高軽種馬農業協同組合の所在地も新ひだか町。
関連動画
関連リンク
関連項目
- 北海道 / 道央 / 日高
- 北海道:市町村の一覧
- 日本の市町村の一覧
脚注
親記事
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